ネタ提供元は、言及リンクなしに tb 飛ばしてきた某記事。
なるほど、SpotK とかいう人が根拠のないいい加減なことを吹聴していらっさいますね。Server 2003 R2 は Server 2003 の機能追加版だべ。
言ってみりゃあ 95 に USB 対応と FAT32 を追加した OSR2 とか、XP にメディアセンター機能を追加した XP Media Center Edition とか、そう言う位置づけだべ? まぁ、そもそもカーネル以外のありとあらゆる複合機能を全部ひっくるめて「OS」と称するような製品だからそもそも根幹をなす機能の更新というべきか否かの線引きなんて到底無理な話なワケだけんども、いくらなんだって、
なんていい加減な基準で別製品送り出すほどコンプライアンスのない会社じゃないよ MS は。今迄だってクリティカルエラーは散々発見されているし、そのいずれもが月例なり緊急なりのパッチで修正されてきているじゃないの。Mac OS X でさえ 10.2 → 10.3 で同じようなことやろうとしてユーザーが沸騰したのを受けて慌ててパッチ提供しているじゃないの。まして旧バージョン OS のサポートを割と長い期間の糊代を設けてやっている Microsoft でそういうヤクザ的なアップデート商法はありえないよ。
もちろん、Fiji をリリースするぐらいのタイミングで、エディションのラインナップを追加する可能性はある (イマドキの Microsoft 的な商法がそのまま受け継がれるのであれば可能性としてはこっちの方が大きい)。でもまぁ、それは Vista が普及するかどうかの話題とはあんまり関係ない気がする。
個人的な観測としては、ポイントになるのはズバリ、Home Basic Edition の扱われ方なのではないかと思う。こいつは恐らく Dell を始めとするプリインストール PC ベンダーへの便宜なのではないかと思うのだ。
未だに誤解している人は多いように思うが、Vista のスペック上の一番のネックである Aero Glass は「選択可能な機能」である。そして最下位エディションである Home Basic Edition では、この機能は搭載すらされない。このことが何を意味するか。
現行の各社の民生向け PC のラインナップを見てみると、最上位機種とされるマシン以外ではかなり安価なビデオカードが搭載されていたり、そもそも売れ線の省スペース PC やノート PC の類ではオンボードのしょぼいグラフィックチップが使われていたりする。それに対し、CPU においてはかつて繰り広げられていた高クロック合戦は既に頓挫しており、省電力化や 64 bits 対応、マルチコア化などを売りにしたりしてはいるものの、一般ウケとしてはイマイチよろしくないという状況が続いている。HDD もメモリーも速度・容量ともに需要は既に飽和状態となっており、グラフィック性能以外の基本性能において市場におけるこれ以上の飛躍的な性能転換はあんまり期待できないというのが実情だ。
よーするに CPU も HDD もメモリーも、かつては上位機種への「乗り換え」が購入動機のひとつとなっていた時代は終焉し、これらが純粋に「消耗品」として捉えられるような時代がとうの昔から迎えられているということである。いまどきテラバイトクラスの HDD 容量を求める個人ユーザーなんて、Winny を意固地に使い続けてるアフォどもぐらいなんじゃね?
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