上記に触発されておいらもちょろっと書いてみる。
共に仕事をする人間との意思疎通が行えることは、必要かつ重要な能力です。コミュニケーションという言葉を誤解する人は多いのですが、必ずしも仲良くなる必要はありません。個々人と友達になろうと尽力するのではなく、例え相手が苦手なタイプであったり、生理的に受け入れられないようなタイプの人間であったりしても、必要な会話をこなし、意思疎通を図ることができる、ということが重要です。
なお、コミュニケーションとは、何も口答での会話に限ったものではありません。メールなどでのやり取りはもちろん、例えば成果物としての各種文書等においても、読み手に内容が伝わることに配慮することも、必要なコミュニケーションスキルの一つです。その為に、文章の論理性、効果的な表現手法の選択 (箇条書き、図、表など)、読み手の技術スキルを想定した上での言葉の選択、などといったことにも、都度、考慮する必要があります。
知ったかぶりは、業務に支障をきたします。絶対にやめましょう。また、分かっているつもりのことでも、実際には知識があやふやであるという事は、職歴の長いベテランでもよくあることです。他者との会話などを通じて、自己の知識のどういった部分があやふやであるのかを自ずから検証し、あるいは他者からの指摘があれば、時としてそれに耳を傾けることも必要です。
グループ内の合意事項であっても、それが必ずしも常に正しいとは限りません。もっと適切な方法があることをあなたが知っているのであれば、その知識は提案として明かされるべきです。それらのすべてが必ずしも受け容れられるとは限りませんが、少なくともあなたの責任を和らげる効果と、将来グループの面々に反省を促す可能性は期待できるかもしれません。
逆に、あなたが信じる方法を提案した結果、元々グループ内で採用されている方法の方が優れていることが判明するならば、それは恥ずかしいことかもしれませんが、あなたの知識を向上させるという結果をもたらすことになります。どちらにせよ、無駄になるということは、あまりありません。
例えば技術的な検証が十分では無い再現情報を、むやみに顧客に公開すべきではありません。発言には責任を伴うことを忘れないでください。それも、あなた個人の責任ではなく、会社の責任になるということを。顧客がその再現情報を信用した結果、関連する副次的な現象が発生した為に損害を被った場合、あなたは責任を取れますか? 機密情報と公開情報の切り分けは、社内またはグループ内で十分に合意が形成されている必要があります。
また、業務外の場で仕事に関する話をするのは、基本的にはご法度です。もちろん、感情的なわだかまりが、このような話題を生み出してしまう点について、個人的には同情的立場を取りたいと思っています。しかし、それであっても、重大な機密情報を漏らすような行為や、仕事仲間のプライベートを侵害するような行為に至らないことを、十分に配慮する必要があります。自信が無いなら、仕事の話は業務外では避けるべきです。
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