このコメントに関して、多くの Blogger のみなさんから、「これだから JASRAC は…」とか、「そんなに iPod がキライなのか!?」といった憤りと呆れのコメントが飛び出しておりますが、まぁ、補償金を受け取ってる 3 団体 (JASRAC、レコ協、芸団協) の中ではおそらく一番わけわかってない人たちなのだと思われるので大目に見てあげてくださいな。ていうか CNET 煽りすぎw
んまぁ個人的にはこの発言の真意はこれまでこの辺の利権団体の皆さんが一貫しておっさられていたわがままと何にも変わるところのないものなのだろうなと思われますのでいまさらぷーすか言うつもりもなかったりするわけですが。よーするに、音楽をこぴって再生できるメディアじゃないって保証があれば、補償金を取る意味はなくなるんだけどね、っていう、ある意味もんのすごく当然至極なことを、わざわざ消費者の頭に血が上りやすい言い回しでおっさられているだけで、その先にある、だからこーせなあかんという解決案がひとつも提示されていないわけですから、怒ろうにも怒り様がないってもんです。まぁ、強いて言えばもうちっと内容のある発言してみろよ、とは思うわけですが、でも芸団協でしょ、そもそも実のある発言なんて期待できねーしw。
まぁこれがレコ協関係者だったら、とうぜん iTMS の上陸に先立って、事業者としての Apple とは十分協議を繰り返していらっさることでしょうから、似たような発言をしたとしても意味合いに含みを十分に持たせることはできたでしょうね。現実的に見て、携帯用音楽メディアの主流は着実に MD から DMP へと移行し始めている。この流れ自体は誰かに止められるものではない。裏を返せば、DMP に音楽を転送することができなくなるようにするなんてことは、市場原理から考えても絶対に不可能なのは自明で、だからこそ、補償金の課金は必要だとする彼らの言い分の根拠にもなりうるわけです。何しろ彼らが、「今後 iPod の販売から補償金が徴収できるようになるという前提のもとに、iTMS という事業が日本でも開始された」と主張するならば、一応彼らの視点からは言い分に筋を通していることになるわけですから。まぁそれだったら始めっからパブリックコメントなんて募集する意味もヘッタクレも無いんだけどね。
再び CNET の記事に戻って。
今回の審議では、日本音楽著作権協会や日本芸能実演家団体協議会、日本レコード協会3団体の連名で「ハードディスク内蔵型録音機器等による指摘録音から著作権者・著作隣接権者が受ける経済的な影響(速報版)」という資料が提出された。
詳細は記事本文をごらんあれ。これについて、「何で著作権者よりも著作隣接権者のほうが金儲けてんねん」と指摘する Blogger さんもいらっさるようですが、著作隣接権者がいわゆるレコード会社の方々のことなんだとすると、営業、広告、機材調達、レコーディング、ステージの手配などなど、音楽家個人ではなかなか手を伸ばせないインフラを提供しているわけで (人脈面も含めて)、それを考慮すれば、国内だけで 2 倍程度の経済的影響しかないってのはむしろ少なく見積もりすぎじゃね? とか思ったりもしたわけですがどうなんでしょうね?
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